| 居間(いま、Living room)は、家の中の中心で家族が団欒を楽しみ、くつろぐ部屋です。もともとは、drawing roomと呼ばれ、食堂で一同が会しての食事の後、男性たちがタバコを吸いながら、政治や世間の話、つまり男だけの話を始めると、女性、子どもたちがその場から引き下がる(draw)ことから食堂に隣接した控えの間、部屋のことを言ったといわれています。
そこで、女性、子どもが寛げる部屋が居間という機能を持つようになったものです。これにやがて、男性らも、また加わるようになり、家族の憩いの間になった。従って居間は、玄関から遠い、奥の部屋のことをいい、そこに来客が通されることは、親族を除いてほとんどない、全くのプライベートな部屋をいいました。
しかし、アメリカでは玄関のすぐそばの家族が使用していない部屋、来客用の予備の部屋をliving roomというようです。部屋を細かく仕切って使う事から、大きな部屋に皆が集い、お互いに好きなことをそこで行い、寝室以外は、貸し部屋のように皆が共有する部屋を近くに配置する。そういう使い方があっていいのではないでしょうか。居間がその中心です。
余談ですが、スイートルームとは、ホテルで居間と寝室が続いている部屋のこと。
英語では「suiteスイートルームの「スイート」は、「一続き」「一組」「一揃い」を意味する英語「suite(スイート)」です。 英語では「suite」のみで、居間と寝室が一続きになった部屋を意味すします。
この「suite」は音楽の組曲も意味し、服の「suit(スーツ)」とも語系は同じです。スイートルームの「スイート」は「甘い」の「sweet」と混同されやすいので注意が必要です。多分、殆どの人が、スイートルームといえば、後者しか思い浮かばないのではないでしょうか。
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