| 鏡は何も四角ものだけとは決まっていません。どんな形にでもというわけにはいきませんが、技術的に可能な範囲であればカットを注文する事が出来ます。その分、多少高くなります。
| これは、鏡の形状そのものを、定番の四角形から他の形状に変更を加えるものです。例えば左図のように、円形、扇形、楕円形、三角形、三角形、台形、野球の本塁ベース形などが代表例です。
その他の変形も可能です基本となる四角形から加工を加えることから、最終的な縦横の形状はやや小さめになることがあります。 |
鏡はガラスを元に出来ていますが、その切り口部分はそのままでは、鋭い角であり取扱いに注意しなければ、手などを怪我しかねません。たとえ鏡を枠などに埋め込んで切り口が見えなくなるような場合でも、その角を何らかの処置をした方が良いでしょう。
この鋭い角を「面取り」することでそうした危険性をなくする加工が「コーナー面取り」です。右の図のように、二辺を1-2oとすると面づらは1-15o程度になります。この面取りを「角面取り(かどめんとり)」と正式にはいい、出来た面を糸面(面づらと書いている面)といいます。この段階では、面を取った部分は切断したままの荒い状態です。
そこで、糸面も含めて、側面の断面全面に磨きをかけて艶のあるつるつるの仕上げをすると、高級感のある美しい鏡となります。 |
| 更に鏡が3o以上の厚さであれば、側面を、より細やかな磨き仕上げにすることも出来ます。今まで紹介した、角面取りの他にも丸く角を面取りする「丸面取り(まるめんとり)」があります。
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| 上記の「2.コーナーの面取り加工」では、鏡の角面に対する小さな面取り加工でしたが、面取りの面づらをもっと大きくく(ひろく))取った「広幅面取り」の加工も可能ですそれが左の図です。
この加工は、高級感をアップさせる加工です。高級な鏡によく利用される加工で、鏡がかなり美しく見えます。
細くなって残った鏡の側面も磨きの加工を行いますので、つるつるに仕上がります。なお左の図の中で「長さ」とある部分は15、20、25o程度の種類が可能です。
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切欠き加工は、鏡の一部分に切欠きを入れる加工です。鏡の取り付け場所に動かせない物がある場合や形状の変化を楽しむ場合などに最適な加工です。鏡のサイズによって切り欠きサイズも制限されます。業者にカットを依頼される場合には、鏡のサイズと厚さなどを告げて、相談して下さい。
鏡の辺に入れるものでは、円形、Xの字、3面カットの角面などがあります。鏡の四隅の加工では、匙面(さじめん)切り欠き、2辺カットの几帳面切り欠きなどがあります。(下の図)
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切り欠き@ 半円切り欠き 切り欠きA 角面切り欠き 切り欠きB 几帳面切り欠き 切り欠きC Vの字切り欠き 切り欠きD 匙面(さじめん)切り欠き
図は、イメージです。実際には、出ている角(かど)も窪んでいる角(かど)も、磨きにより穏やかなものとなります。 |
平面的に見た場合の加工のケース | 上記「4.切り欠き加工」の「切り欠きB」「切り欠きD」も鏡の四隅(しすみ)の一部に加工を加えるものではありますが、定番としては、鏡の四隅の角(かど)の部分を直角なものから、左の図のようにR面と角面に面取りをすることも可能です。
| これを行うだけでも、鏡の高級感がでて、インテリアの一部として盛り上げることが出来ます。
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