| コンクリートブロックに関しては建築基準法施行令 第62条8によっても材質、強度度、等に性能に記載がなく、市販のものであれば間違いではないのですが、(社)日本建築学会のコンクリートブロック塀設計規準5条(ブロック塀をつくるための設計・施工全般を建築基準法より細かく、推奨される数値などの規準を定めている)が示されているため、より安全を考慮し、これに従うこととしました。下表もそれをまとめたものです。
鉄筋の品質はJIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)またはJISG 3117(鉄筋コンクリート用再生棒鋼)のうちSD295、SD345またはSD295の異形鉄筋で、D10及びD13を用います。
控え壁 控え柱 | ブロック塀の高さ(m) | 補強コンクリートブロック塀 | 空洞ブロックのとき 縦筋の間隔 | 化粧ブロックの時 | ブロックの長さ | 鉄筋の間隔 | あり | 1.6以下 | 80 | 40、50,60 | 60 | 90 | 45(90) | 1.6を超え2.2以下 | 40 | 40、50,60 | 60 | 90 | 45(90) | なし | 1.2以下 | 80 | 40、50,60 | 60 | 90 | 45(90) | 1.2を超え1.6以下 | 40(80) | 40、50,60 | 40(60) | 90 | (45) |
注):()内の数字はD13を使った時の間隔です。
@ | 横筋は横筋用ブロックの溝部に配置して、鉄筋の末端は控え壁などに定着させます。それが出来ない場合は、端部にある縦筋にかぎ掛けをします。 | A | 壁の一番上部分には必ず横筋を配置します。 |
@ | 縦筋は、基礎に40d以上定着させて壁の一番上まで一本継ぎ目なしで通します。これは溶接(溶接長さは片側10d以上、両側5d以上をする場合を除いて、壁体の中での重ね継手を禁止していることからです。 | A | 縦筋は、壁の一番上の横筋に180°フック(余長4d以上)でかぎ掛けをすか、あるいは、90°フック(余長10d以上)にします。 | B | 塀の端部の縦筋は、塀の高さ1.8m以下ではD10とします。1.8mを超える場合は、D13とします。 | C | 塀の交差部の縦筋は、D13以上とします。 |
@ | 控え壁の縦配筋は塀の高さ1.8m以下ではD10とします。1.8mを超える場合はD13とします。 | A | 控え壁の一番上の横筋は、その一端は塀壁体の縦筋に180°フックをかぎ掛けとします。他端は控え壁の外端の縦筋に90°折り曲げ重ね継とします。 | B | 横筋の間隔は、80cm以下(通常は60cm)とします。 |
@ 鉄筋の定着と重ね継手の長さは、下表によります。
種類 | ブロック塀の高さ(m) | 定着と重ね継手の長さ | フックなし | フックあり | 定着 | 横筋を控え壁に定着する場合、縦筋を基礎に定着する場合 | 40d | 30d | 継手 | 横筋を継ぐ場合 | 40d | 35d | 控え壁最上部で縦筋と横筋を継ぐ場合 | 25d | ー |
|
|