| 製図用の特殊なペンで、ペン先の形状が烏のくちばしに似ていることからこの名で呼ばれます。
「烏」が常用漢字でないため、カラス口と表記されることが多い。二枚の細く加工された鉄板からなるペン先を持ち、ネジによって鉄板の間隔を調整することで線の太さを変更することが出来ます。ペン先をインク、もしくは、塗料等に漬け、間に保持しながら線を引きます。
細く、均一で、ある程度連続した綺麗な線を引くことができるので、ポスターや図面の線描、版下の罫線、フィルムへの書き込み、漫画の枠線、模型への着色などに用いることが多いのですが、これが上手く引けるようになるには、相当の熟練を必要とします。
定規との併用により、均質な直線を手で引く際に用いられることが多いのですが、コンパスに装着し、円または円弧を描く事もできます。インクを付けすぎるとボタッと滴り落ち画を台無しにしてしまうので気を付ける必要があります。
描画する線の太さを調整するネジを中心に鉄板を左右にずらしてクリーニングできる「独式=ドイツ式」と、文字通りカラスのくちばしのように根本から開閉できる「英式=イギリス式」の二種類があります。
ある程度使用すると先端が磨耗するため、研磨する必要がでてきますし、インクを付けたままにしておくと錆びるのでインクをふき取って綺麗にしておくことも大切。 現在では、より扱いが簡単な製図ペンの登場や、電子化(電算写植、DTP化)によりあまり利用されなくなってきています。(大部分の出典:ウィキペディア)
| | カラスの嘴(くちばし)。 | カラス口、私の若いころはこれが、コンパスやデバイダーなどの高価な製図器を買うと、アタッチメント(付属品)としてついておりました。私は、しかし一度も使ったことがありません。相当な熟練がないとただ、製図の紙をインクで汚し幾枚もダメにするだけでしたから。 |
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